一番町の馬町が奉納するのは本踊。
演目は長唄「
傘鉾の
東濵町が奉納するのは竜宮船。
ふくよかな紅白の船体のデザインは河童絵で知られる漫画家の清水崑氏によるものです。
前回から新体操を取り入れた少女たちの舞いを組み込みました。根曳衆による豪快な船回しと12人の乙姫が織りなす可憐な竜宮伝説で観客を魅了します。
八坂町は明治36年から川船を奉納しています。
複数の踊町が演し物としている川船の中でも、この町の船の特徴は3つ車。後輪2つに舵で方向が変わる前輪が一つ。「船廻しの速さ」が身上のこの船で、激流を越えていくスピード感、躍動感を表現します。あまりの高速回転で舳先の根曳はときに宙を舞います。
小学5年生の網打ち先頭にもご注目ください。
大海原を渡ってきたポルトガルの船を再現した銅座町の「南蛮船」。
南蛮屏風から抜け出したかのような重厚で豪華な朱塗りの船は町の誇りです。
根曳衆による勇壮な船回しで、大航海時代に日本に渡ってきた様子を表現します。大技「トルナード」は踊馬場の隅々まで船を曳きまわしながら中心に向かい、荒波をかき分けて進みます。
築町は、長崎港の警備にあたった細川藩の船を模した「御座船」が演し物。
船の飾りは本漆塗り、本金張りの豪華な造りです。長さ5メートル、高さ4.5メートル、重さ約4トンという重心の高い船は船回しで技術とチームワークが重要となります。踊場に円を描きながら競りあがる勇壮な大技「大鳴門」は圧巻。
色を添える本踊の優雅な舞いも見どころです。